高齢化社会の問題として認知症の問題がクローズアップされています。認知症は脳が壊死していくことで起こる病気の一種であります。その脳を守る役割を担っているのが「腸」だと言われています。健康的な生活を長く続けていくためには、いかに腸を大事にするかが重要であると多くの学者の方が最近の研究でおっしゃっています。
認知症の予防は腸を若く保つこと
健康的な生活を送るためには「第二の脳」と言われる腸を健康な状態に保つことがとても重要です。長生きする人はほとんどの場合この腸がとても綺麗な状態に保たれています。腸内細菌という言葉を聞いたことがありますか??腸内には「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」という3種類の細菌が存在しています。このバランスがとても重要で、悪玉菌を増やさないことが腸を健康に保つ秘訣であります。人は加齢とともにこの善玉菌が減少していきます。日頃から良質な水分を多く摂ることや発酵食品など和食を意識して食べることなどで加齢とともに減少している善玉菌を増やすことが可能であるという研究結果が公表されています。
腸の老化は歳に関係なく進んでいく
皆さんの周りにも年齢より若くみられる方がおられませんか?この人を観察していると大抵肌の艶が年齢よりとても綺麗な状態に保たれています。運動不足や喫煙や食生活の不規則な方にこのような傾向が見られることが多くあります。いわゆる生活習慣の良くない人にありがちが傾向です。腸のバランスが良くない状態になると体の病気だけでなく認知症などの病気が若くして進んでいってしまいます。そうならないためにも普段から①良質な水を適量飲む、②睡眠を十分に摂る、③適度な運動の習慣をつける④食品添加物はなるべく摂取しない、などの正しい習慣を作ることがとても大事であります。
脳に良い食べ物は腸に良い食べ物
食の欧米化で肉食が増えている現代の人にはぜひ日本古来の食事をお勧めいたします。そもそも日本人と欧米人の腸の構造が違うため、日本人には肉食は遺伝子的にも不向きと言われています。和食の良さを見直し、食物繊維をしっかりと摂り、食べ過ぎに注意をし「腹八分目」で夕食は9時までに済ませることで腸を健康に保つことが脳を健康に保つことであると認識していただきいつまでも綺麗な脳を作ることが認知症から自分を守る方法であると考えていただければいいのではないかと思っています。