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主人公 8日目
現在使われている「主人公」はドラマや映画などで主役を演じる人のことを指しますが、もともとは「禅語」であります。その昔、中国の瑞巌寺(ずいがんじ)の師彦(しげん)和尚が鏡に向かって「おい主人公」と言って、自分自身で「はい」と答え、「目を覚ましているか?」と問い「はい」と答え、「人を騙したり、騙されたりしていないか?」と問い、「はい」と自問自答していたと言われています。主人公とは「本来の自分。真実の自分のことであります」。
周りを気にしたり、自分をよく見せるために背伸びをしたり、欲ばかりを追いかけたりしていないかを自分に問いかけ、人を愛することや真実の行動をとる本来の自分を見失わないように常に自分に問いかけられるようになるべきかと考えさせられます。