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喫茶去(きっさこ) 17日目
禅の基本的姿勢に「分け隔てなく」という精神があると聞きます。
喫茶とはお茶を飲むことであり、茶室に入るとどんな偉い人であっても「茶道」の中の客人としておもてなしが変わるということはありません。
喫茶去とは、「お茶でも飲んで行きなさい」という意味です。
昔、中国の高僧がどんな人が来ても同じように「まあ、お茶でも飲んで行きなさい」と何度も同じ言葉を言ったと言われています。
我々の日常生活でも、辛い時も、悲しい時も、苦しい時もあるでしょう。どんな日常であったとしても、誰に対しても分け隔てなく同じような態度で接することの大事さを言っているのではないでしょうか?