魚行水濁 44日目

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魚行水濁(うおいけばみずにごる) 44日目

 「魚行きて水濁る」すなわち、魚が泳ぐと水底の泥などが舞い上がり水が濁る様を言っています。人間も普段何気なくしている行動も、全て何かの痕跡を残しています。洗面台で顔洗っても、トイレを使用しても、仕事場で何か動いても全て痕跡が残ります。その濁りがあなた自身であるということを教えている禅語ではないかと思います。
あなた自身の言動でその場が濁ることもあるということです。
その濁りをきちんと理解した上で、物事を対処する必要があるのだと思います。
魚も水を濁すような泳ぎ方はまだまだ半人前で、水を濁さないような泳ぎをする魚こそ1人前の魚ではないかとも考えます。
禅の教えでは、このような波及を避けることはできず、人生や社会の中で生きる限り、常に物事が変化することを受け入れる必要があるとされています。
この禅語は、物事が動くことによって影響が波及することを理解し、その影響に対して柔軟に対応することが大切であることを教えています。

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