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脚下照顧 5日目
中国の宋の時代に、ある高僧が弟子と夜に歩いている時に提灯の火が消えてる辺りが真っ暗になった時、「一言述べてみなさい」と指示をしました。その時その弟子は「看脚下(カンキャッカ)」といったと言われています。「看脚下」と「脚下照顧(キャッカショウコ)」とは同じ意味で、「自分の足ものとよくみなさい」ということです。
永平寺の開祖(曹洞宗の開祖)である道元禅師は,修行の中に「履物を揃える」という行為を組み込んでいました。履物を揃えることは、すなわち「自分自身を見つめる」「自分の行いを振り返る」ということにつながると考えられていたのでしょう。つまり「履物がちらかっていると心が乱れている。揃っていれば心が落ち着いている」ということです。
ご自身の家の玄関の「履き物を揃える」という習慣から始めることをおすすめいたします。