ある娘は今年大学を卒業したばかりです。娘はとても優秀な成績で大学を卒業しました。
その父親が娘に自分の古いスポーツカーを見せて言いました。
「この古いスポーツカーを卒業祝いに君にあげよう」と娘に提案したのです。
娘は「こんな古いポーツカーなんていらない」と思いながらでも、父親の行為なので受け取ることにしました。
父も娘が古いスポーツを欲しがるとは思っていません。それよりももっと高価なものを欲しがっていることはわかっていました。そんな父が娘に提案したのです。
「このスポーツカーを売ってきてもいいよ」と娘に言いました。
娘は少し驚いたようですが、古いスポーツカーよりもお金の方が良かったので父親の提案に賛成し、売ることにしました。
父親は「まずは中古車屋さんに行って買ってもらいなさい」と提案します。
娘は早速中古車屋に車を見せに行ったのです。そして、金額提示を受けました。
それは、15万円という提示でした。
それを父親に伝えたところ、「では、次は質屋さんへそれをもって行って値段を聞いたみなさい」と娘に伝えました。
娘は素直に父親に従い、質屋さんへいくと、今度は「10万円なら受け取るよ」と言ってくれたそうです。
そのことも父親に報告しました。
父親は「そうか。それなら今度は車好きが集まるクラブへこの車を見せに行ってきなさい」と伝えたのです。
さすがに娘ももうどうでも良くなっていたのですが、父親の言う通りにネットなどで調べて車好きが集まる場所を探し、この古いスポーツカーを見せることにしました。
車好きが集まるとことへその古いスポーツカーをもっていくと、「この車を売りたいのですが誰か買ってくれる方はいないですか?」と聞いてみました。
するとその集まった人たちは驚いたようにその車を見て「本当に売るの?いいのですが?」などと話し合いながら値段をつけてくれたのです。
それはなんと150万円で買うという人が現れました。
娘はビックリです。この古ぼけた車が150万の価値になったことにです。
それを父親に伝えたところ、父親はこう言いました。「正しい価値を理解できた人に出会ったのだね」と、父親が本当に娘に伝えたかったことは、「これからの人生において本当に自分の価値をわかってくれる場所を探しなさい。間違った場所にいると自分の本当の価値を見出してくれないのです」と言うことだったのです。
つまり、人生において本当に自分の価値をわかってくれる人のそばにいることの大切さを娘に教えたかったのです。価値のわからない人と一緒に居てはダメだと言うことを娘に教えたかったのです。