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拈華微笑(ねんげみしょう) 18日目
拈華微笑の意味は「一輪の花をつまみ、微笑む」ということらしいです。
昔、お釈迦様が一輪の花を持ち弟子たちの前に立って、しばらく何もお話にならなっかった時に皆は戸惑いじっとしている状態があったそうです。
その時に一人の弟子はお釈迦様を見ていてニッコリと微笑んだそうです。それを見たお釈迦様は「私の全てもその人に伝える」といったそうです。
微笑みが「以心伝心」したという瞬間だったのではないでしょうか?
人に何かを教えることはとても難しいものです。言葉では伝えきれないことをお釈迦様は一輪の花を持ち、じっとしていることで全てをわかったその弟子に伝えることにしたということなんだと思います。
人に何かを伝える時には、伝える側も言葉ではない心の中の覚悟が必要だと思われますし、聞く側も言葉を聞くのではなくその心の真意を押しはかることも大事なのだと思います。