道をひらく 敬う心

道をひらく 松下幸之助著

目次

敬う心

学校の先生を軽んじ、師と仰ぐ気持ちがなかったら先生も教える張り合いがないし、生徒も学びが身につかない。社会にとっても大きな損失である。
やはり聖職の師として先生を敬い、謙虚に師事する姿から一言一句が身につき成長する。
親を大事にし、上司に敬意をはらう。
先輩に礼をつくし、師匠に懸命に仕える。
親や師にたいするだけではない。
よき仕事をする人を心から尊敬し
一隅を照らす人にも頭を下げる。
天地自然、この世の中、敬う心があれば
敬うに値いするものは無数にある。
犬や猫には敬う心の動きはない。
だが、人間には、ものみな人みなのなかに敬うべき価値を見出す能力が与えられている。
本質として与えられている。
その本質を生かしつつ敬うべきものを敬うことによって自他ともの心をゆたかにし高めることのできるのは人間だけではなかろうか。
その人間の特性を素直に生かしたい。
敬う心を高めて、おたがいのゆたかさをはかりたい。

今日は「敬う心」です。

私の好きな言葉に「礼で始まり、礼で終わる」があります。
柔道や剣道など日本古来のスポーツは全てそうです。これから戦う相手に対してきちんと礼をする事の大切さを教えてくれたのは小さい時の柔道です。
競争相手に対してすらきちんと礼を尽くすことは人として大事なことなんだと思います。まして、会社の上司、先輩、同僚、仲間は当然のこと礼を尽くす必要があります。
英語にも多少は敬語がありますが、日本語の素晴らしいところは敬語、丁寧語、謙譲語などその時々にちゃんと言葉を変えて使い分けれる事です。
最近は言葉使いがラフになっている若者が多くなってしまって残念な気持ちになりますが、日本人としてきちんと言葉を使いたいものです。形をきちんとすると心が整って来ます。そうすると心が豊かになっていきます。何事にも敬う心をしっかりと持ち、親に対しては育ててもらった感謝の気持ち常にもち、先輩には教えてもらった敬意の気持ちを持ち、言葉を丁寧に使うことが自分の心を豊かにし、心を高めていける方法なんだと思います。
今一度、言葉の大切さを理解し何事にも敬う心を忘れず毎日をお互いに気持ちよく過ごしたいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次