道をひらく 自分の非

道をひらく 松下幸之助著

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自分の非

人間は神さまではないのだから一点非のうちどころのない振舞などとうてい望めないことでときにあやまち、ときに失敗する。
それはそれでいいのだが、大切なことは、いついかなるときでもその自分の非を素直に自覚し、これにいつでも殉ずるだけの強い覚悟を持っているということである。

昔の武士がいさぎよかったというのも自分の非をいたずらに抗弁することなく非を非として認め、素直にわが身の出処進退をはかったからでここに、修業のできた一人前の人間としての立派さがうかがえるのである。

むずかしいといえばむずかしいことかもしれないがしかしそれにしても、近ごろの人間はあまりにも脆すぎる。
修練が足りないというのか、躾ができていないというのか素直に自分の非を認めないどころか逆に何かと抗弁をしたがる。  そして出処進退を誤り、身のおきどころを失う。
とどのつまりが自暴自棄になって自分も傷つき他人も傷つけることになる。
これでは繁栄も平和も幸福も望めるはずがない。

自分の非を素直に認めいつでもこれに殉ずる ― この心がまえをつねひごろからおたがいに充分に養っておきたいものである。

今日は「自分の非」です。

人間は誰しも間違いを起こします。間違いを起こさない人はいないでしょう!
では、人間として何が違うのかというとその後の言動や行動に大きな違いがあるのだと思います。
間違わないようにすることは仕事上とても大事なことですが、間違ってしまった時はまずは、素直に謝る!!ここで言い訳が出るようではその場でアウトです。次に対処方法を即座に考え、実行する!もうすでに相手にとってはマイナスイメージしかありません。普通に対処してもゼロに戻るだけです。
では、その対処方法をどう考えるかというと、マイナスをプラス点に持って行くための心からの対処が必要だと考えなければなりません
つまり、「雨降って地固まる」です。本当に相手を心から尊敬できるかどうかは普通のことを普通に処理していてもなかなかできません。間違った時こそピンチを最高のチャンス(つまり人間関係構築のチャンス)に変えることができます。それが「対処方法」です。心から先ずは反省し、このチャンスを逆に生かすのだ!というぐらいの心構えで即座に事に誠意を持って当たれば、逆に相手に感謝され信頼されることもあるのだと理解していれば、間違って落ち込むことはなく、全てがチャンスだと前向きに失敗に向き合えるのではないかと思います!30年間私が実践して来た、間違った時の対処方法です!!!

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