道をひらく 心を高める

道をひらく 松下幸之助著

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心を高める

禅の修行はなかなかきびしい。ちょっと身じろぎでもすれば、たちまちパンパンと警策がお見舞いする。痛いとも言えないし、苦しいとも言えない。
厳しい戒律にとりかこまれて、箸の上げ下げすらも自由でないのである。
自堕落になれた人間には、瞬時も我慢がならないであろう。
しかしこのきびしい戒律も、回を重ね、時を経るに従って、それがしだいに苦痛ではなくなってくる。戒律を戒律と思う間は苦痛である。
しかし、その戒律がいつしか身につき、日常坐臥に自然のふるまいとなってあらわれる時、もはやそれは苦痛ではない。
そして、このきびしさを苦痛と感じなくなったとき、そこからきたえぬかれた人間の美しさがにじみ出てくるのである
人間は本来偉大なものである。みごとなものである。しかしそのみごとさは、放っておいてはあらわれない。易きにつくのが人間の情であるにしても、易きがままの日々をくりかえすだけならば、そこにはただ、人間としての弱さが露呈されるだけであろう。
おたがいに与えられた人間としての美しさをみがきあげるために、きびしさを苦痛と感じないまでに心を高めたいものである。

今日の「心を高める」です。

何事も最初が1番大変です。
重き鉄の玉を動かすにも最初はかなり力が要ります。しかし、ひとたび重き鉄の玉が動き出したら後はそれ程力を必要としません。
いつも言っている、行動に気をつけようそれはいつか習慣になるから!です。(今日は会社に入ったらホワイトボードを見て、考え方〜運命まで再度確認して見てくださいね)大変な規律や戒律なども毎日毎日きちんと行動すればそれは苦にはならなくなり良き習慣となって自己を成長させてくれます。
朝の良い習慣をつけること!若いうちは本当に10分早く起きることがとても大変なことだとは私もよく知っています。よく知っているからこそ、またそこに自分自身の反省があるからこそ皆さんには朝10分早起きして、何か良い習慣を身につけてもらいたいと思います。
規律や正しい朝の迎え方は、規律正しい精神を作ると思っています。流されて生きるのではなく、また簡単な道を選ぶのでもなく、美しい生き方を是非選んで、習慣化し実践していただけるよう心から願っていまし。それが自分の人生を振り返った時とても役に立っていることになることは間違いありません!

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