道をひらく 力をつくして

道をひらく 松下幸之助著

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力をつくして

どんな仕事でも、一生懸命、根かぎりに努力したときには
何となく自分で自分をいたわりたいような気持が起こってくる。
自分で自分の頭をなぜたいような気持になる。

きょう一日、本当によく働いた、よくつとめた、そう思うときには
疲れていながらも食事もおいしくいただけるし、気分もやわらぐ。
ホッとしたような、思いかえしても何となく満足したような
そして最後には「人事をつくして天命を待つ」というような
心のやすらぎすらもおぼえるものである。

力及ばずという面は多々あるにしても
及ばずながらも力をつくしたということは
おたがいにやはりなぐさめであり喜びであり
そしていたわりでもあろう。 

この気持は何ものにもかえられない。
金銭にもかえられない。
金銭にかえられると思う人は
ほんとうの仕事の喜びというものがわからない人である。
仕事の喜びを味わえない人である。
喜びを味わえない人は不幸と言えよう。

事の成否も大事だけれど、その成否を越えてなお大事なことは
力をつくすというみずからの心のうちにある
のである。

今日は「力をつくして」です。

私の好きなテレビ番組にプロジェクトXという番組がありました。
それぞれの道での本当のプロが力の限り難題に打ち勝ち、事を成し遂げるというストーリーです。
働く目的は多種多様になって来たとはおもいます。
しかし、働く限りは自分の持てる力の限りに置いて妥協せずやり抜くことで、
心の充実感を得ることが出来るのではないかとおもいます。
よく結果が大事か?その過程が大事か?いわゆる、リザルトか?プロセスか?です。
やはり営業マンとしては結果にこだわることは必要なんだとはおもいます。
しかし必ずしも良い結果だけがあるかといえばそうではない時があります。
では、結果がダメなら全てがダメなのかと言うとそうでもありません。
そのプロセスつまりその過程においてどれだけ力をつくしたのか?
そこが自分に嘘をつけない1番大事なことだとおもいます。
人事を尽くし天命を待つ!!結果の良し悪しつまり天命は時の運も左右されることがあるでしょう!
しかし人事を尽くすこと、すなわちその過程の努力は運ではありません。
毎日毎日自分の力の限り生きているか?
その充実感こそ最も働く上で大事な価値なんではないのかとおもいます。
結果だけを見るのではなく、そのプロセスでいかに努力するのか?
その過程でいかにアイデアを出し尽くせたのか?その過程で手は抜いていなかったか?
それは自分自身しかわかりません。
そこでしっかりと努力したなら、結果のいかんにかかわらず自分を大いに褒めてやればいいのではないかとおもいます。
そんな日々の充実感こそ働く意義のようにおもいます!!

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