道をひらく 責任を知る

道をひらく 松下幸之助著

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責任を知る

 自分に全く関係ないところで、自分に全く関係ないと思う事が起こって、だから自分には全く責任がないと思う事でも、よくよく考えてみれば、はたして自分に全く責任がないと自信をもっていうことができるであろうか。
人と人とが、かぎりないまでにつながりあっているこの世の中に、自分とは全然関係ないというることが、本当にあるとはおもわれないのである
キリストは、その時代の見も知らない人びとの責任も、すべてわが身に負い、そのうえに、後の世につづく数知れぬ人びとの責任をも、その気高いまでの魂で、一身に引き受けた。
おたがいに、そこまで求めるのはとてもムリ。キリストなればこそである。
しかしせめて、自分に責任のあると思う事までも、他人のせいにすることだけはやめにしたい
犬や猫は、自分がわるくても、自分の気にいらなければ、平気で同類にかみつき、傷をつける。
人間と動物は、天地自然の理によって、ハッキリちがっている。そのちがっていることの尊さを、みずからけがすことだけはやめにしたいと思うのである。

 今日は「責任を知る」です。
職務の中で第一に重要なのは責任感ではないかと思います
自分に与えられた仕事を最後まで責任を持って行うことがとても重要です。
人にはそれぞれ責任が付いて回ります。組織の中で全てにおいてお互いが関連しています。
全く責任がないことなんてなく、それぞれがお客様に対して責任感を持って仕事に臨む必要があるのだと思います。責任感は人を育てるのに1番重要です。自分の責任感をしっかりと育てていくことが、自分自身の成長への近道ではないかと思います。家族への責任、友達への責任、社会への責任を持ちたいものです。

松下幸之助 仕事には哲学をもて

広告は経営者自身が精神をこめてやる

 経営者自身が広告をするようでなくてはあきませんわ。
広告代理店がやってくれているから、そこに任せとったらええ、というのではダメです。
経営者が、自分で精神をこめてやる。そういうふうにやっているところは、みんな成功しています
逆に、宣伝部に任せっきりのところはあきまへん。(「国際商業」昭和56年3月号・小林孝三郎氏との対談)

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