道をひらく 視野を広く

目次

視野を広く

視野を広く

 世の中は広い。その広い世の中を、狭い視野ですすめば行きづまる
人生は長い。その長い人生を、狭い視野で歩めば息が切れる。
視野の狭い人は、わが身を処する道を誤るだけでなく、人に迷惑をかける。
だから、おたがいの繁栄のために、お互いの視野の角度を、グングン広げなければならない。
10度の視野を15度に、15度の視野を20度に。
もっとも、180度までひろげてみても、それでようやく、物ごとの反面がわかっただけだから、ほんとうは、グルリと360度を見渡さなければならない。
それが、真の融通無碍(ゆうずうむげ)、つまり解脱というものではなかろうか。
だが、なかなかにこうはいかない。
180度も広がればたいしたもので、普通は、ぜいぜい15度か20度ぐらいの視野で、日々を歩んでいるのではなかろうか。だから争いが起こる。悩みが起こる。
そして繁栄がそこなわれる。視野を広く。どんなに広げても広げすぎることはない。
おたがいの繁栄と平和と幸福のために、だれもが、広い視野を持つように心がけたいものである。

 今日は「視野を広く」です。
とかく目の前の事に集中しがちですが、たまにはしたばかり向くのではなく、顔をあげて広い目線で物事をとらえたいものです!
(2022年加筆)こうして何年かたってもう一度読み返すと、今の時代は3Dで視野を広げる必要があるような気がしています。360度の視野を持つと言うことはさらに上下にもあって円の中に入って空間を円で捉える思考が現在の仮想空間 (VR)の時代を生きていく2050年を考えると必要なのかもと思ってしまいます。

松下幸之助 仕事は哲学をもて

もののとともに心を売り、お金ともに心をいただく

 物が動いて、お金が動いて、それで一応の商売が成り立つというものですが、もう一つ根本的に大事なことは、物やお金とともに、人の心もまたこれに乗って移り動いていかなければならないということです。
単に物を作り、物を売り、そしてお金を得ているというだけなら、商売とはまことに索漠(さくばく)としたものになってしまいます。そうではないのです。
物と併せて心を作り物とともに心を売りそしてお金とともに心をいただく、つまり物やお金が通い合うだけでなく、
お互いの心というものがそのあいだに通い合うことが、きわめて大切なのです。そこに、商売の真の味わいというものがあると思います。(「販売のこころ」松下電器・昭和43年12月)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次