道をひらく なぜ

道をひらく 松下幸之助著

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なぜ

子どもの心は素直である。だからわからぬことがあればすぐに問う。“なぜ、なぜ”と。

 こどもは一生懸命である。熱心である。だから与えられた答えを、自分で懸命に考える。考えて納得がゆかなければ、どこまでも問いかえす。“なぜ、なぜ”と。
子どもの心には私心がない。とらわれがない。いいものはいいし、わるいものはわるい。
だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。こどもはこうして成長する。
“なぜ”と問うて、それを教えられて、その教えを素直に自分で考えて、さらに“なぜ”と問いかえして、そして日一日と成長してゆくのである。
 大人もまた同じである。日に新たであるためには、いつも“なぜ”と問わねばならぬ
そしてその答えを、自分でも考え、また他にも教えを求める。
素直で私心なく、熱心で一生懸命ならば、“なぜ”と問うタネは随処にある
それを見失って、きょうはきょうの如く、あすもきょうの如く、10年一日のごとき形式に堕したとき、その人の進歩はとまる。社会の進歩も止まる。繁栄は“なぜ”と問うところから生まれてくるのである

 
今日は「なぜ」です。
 トヨタの改善は「なぜ」を5回繰り返すと聞いたことがあります。
私自身は好奇心が人よりある方だと思います。だから常になぜを問いかける習慣が身についているようにおもいます。
会社の中には非効率なことが沢山存在します。
営業部でもこの「なぜ」を常にお互いにまた自分自身の仕事に問いかけてこそ、日々改善活動ができるんだとおもいます。
是非、子供のように「なぜ」を忘れない大人になりたいものです。
(2023年加筆)昨年より、「数値化の鬼」の勉強をしています。数値で語るのにもこの「なぜ」が重要になります。出て来た数値を「なぜ」を繰り返して、行動を決めていくことが必要な努力になるのだと思います。ぜひこの「なぜ」の習慣をつけて成果を出せる人になってください。

松下幸之助 仕事には哲学をもて

いっさいがサービスから始まる

 サービスを適切にやっていくかいかんかによって、非常に満足されるかどうかが決まる。満足されることによって、松下を非常に支持してくださるということに結びつき、繁栄するか繁栄しないか、ということに結びつくと思うのであります。
松下電器のすべての人は、サービス精神にことかいてはならない。それは、友人に対するサービスであるし、会社に対するサービスであるし、顧客に対するサービスであるし、社会に対するサービスである。いっさいがサービスから始まると考えていいと思う。(昭和40年1月30日・松下電器社員への講和)

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