道をひらく くふうする生活

道をひらく 松下幸之助著

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くふうする生活

とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること
失敗すればやりなおせばいい。やりなおしてダメなら、もう一度くふうして、もう一度やりなおせばいい。同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない。
先例におとなしく従うのもいいが、先例を破る新しい方法をくふうすることの方が大切である。やってみれば、そこに新しいくふうの道がつく。
失敗することを恐れるよりも、生活にくふうのないことを恐れた方がいい。
われわれの祖先が、一つ一つくふうを重ねてくれたおかげで、われわれの今日の生活が生まれた。
何気なしに見逃している暮らしの断片にも、尊いくふうの跡がある。
茶碗一つ、ペン一本も、これをつくづく眺めてみれば、何というすばらしいくふうであろう。まさに、無から有を生み出すほどの創造である。
お互いにもう一度考え直そう。昨日と同じことを今日は繰り返すまい。どんな小さなことでもいい。
どんなわずかなことでもいい。昨日と同じことを今日は繰り返すまい、多くの人々の、このわずかなくふうの累積が、大きな繁栄を生み出すのである。

今日は「くふうする生活」です。
冒頭に書いてある通り、考えて、くふうして、やって見て、失敗して、それを繰り返しやってみるのです。失敗すればまたやり直し、また考えて、くふうして、やってみるのです。
毎日毎日ティッシュペーパー1枚分でいいから進化してください。昨日と同じ今日はないのです。少しでいいので、改善改良を加え、考えて、行動して自分自身を進化させて見てください。必ず未来は開けて来ます!(2023年加筆)好きな言葉に「アイデアは無限です」があります。「どんなことも工夫すれば道はひらける」と信じて、生活に仕事に前を向いて進めることが大事ですね。

松下幸之助 仕事には哲学をもて

喜び喜ばれる姿の中に真のサービスがある

 商売にはサービスがつきものである。サービスを伴わぬ商売は、もはや商売ではない。その意味においては、サービスは商売人にとっての一つの義務ともいえる。しかし、これを単なる義務としてのみ受け取り、仕方なしにやむえずやっているとしたら、これほど疲れることはない。こちらが疲れるだけでなく、お客様にもその”しかたなさ”が自然に通ってしまう。
サービスは相手を喜ばせるものであり、そしてまたこちらにも喜びが生まれてこなければならないものである。喜び喜ばれる姿の中にこそ真のサービスがあるというよう。(「機器ニュース」昭和41年7月1日号)

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